「2016年度を振り返って」

 

卒園式を終え、2016年度も終わりを迎えようとしています。毎年この時期になると、星グループさんとの別れに寂しさを覚えながらも、豊かな成長を遂げた子ども達の姿を目の当たりし、喜びと感動で満たされています。卒園児・在園児共に、これからの歩みが守られますことを祈るものです。

また、保護者の皆様や関係者の皆様のお支えのもと、延広幼稚園の歩みが豊かなものとなりましこと、心より御礼を申し上げます。

 

この一年間も、子ども達は様々な体験の中で、心と体を育んできました。それぞれ神様から与えられた尊い命と個性を大切にしながら、幼稚園という生活共同体の中で自分らしくあることを学んだものと思います。

時に、シュタイナー教育は「自由への教育」とも呼ばれます。これは社会の規範や価値観を無視して生きるということではありません。そうではなく、他者との関係性を重んじながらも自分の内面性と丁寧に向き合い、そこから自己発見される自分自身のあるべき姿を、自分自身で肯定していくことのできる「心の強さ」を養うことを目標としています。様々な情報や価値観が溢れる時代、しかし、学校教育に関して言えば画一性が美徳して謳われる時代にあって、「自分で自分を肯定できる力」を養うことは、何より重要ではないでしょうか。また、この力を存分に養えるのは幼児期しかなく、この貴重な時期を早期学習教育等で妨害してしまっては、根本的な人格形成に悪影響を及ぼしかねません。今できることではなく、今しかできないことを愚直に考える。大人の漠然とした子育ての不安の解消として、「大人が満足するもの」を子どもに押し付けるのではなく、幼児という時期に「何を与え、何を与えるべきではないか」を考え続け、実践していきたいと願っています。

 

次年度も、延広幼稚園らしい保育の充実に努めて参りたいと思います。引き続き、皆様のご加祷を賜りますようお願い申し上げます。